長年、国際電話の定番サービスとして利用されてきた「Skype(スカイプ)」。
海外に住んでいる人にとって、日本の家族や友人への連絡はもちろん、銀行、役所、航空会社、企業への問い合わせなどにも便利なサービスでした。
しかし、Skypeは2025年5月5日にサービスを終了しました。
「Skypeで購入した通話クレジットはどうなる?」
「日本の固定電話に安く電話するには?」
「Google VoiceはSkypeの代わりになる?」
「LINEやWhatsAppではダメなの?」
今回は、Skype終了後に利用できるサービスを比較しながら、特にアメリカから日本の固定電話・携帯電話へ安く電話する方法を詳しく解説します。
Skypeはなぜ終了した?
Microsoftは、Skypeを2025年5月5日に終了し、コミュニケーションサービスをMicrosoft Teams Freeへ集約しました。
Skypeは2003年に登場し、インターネットを利用して世界中に安く電話できるサービスとして人気を集めました。
特に便利だったのが「Skype Credit」です。
通常の国際電話では高額になりやすい海外の固定電話や携帯電話にも、比較的安い料金で発信できました。
しかし、LINE、WhatsApp、FaceTime、Zoomなどの普及により、インターネット通話の選択肢は大きく増えました。
Microsoftは今後、Teamsを中心としたサービスへ移行する方針です。
Skype終了後、何が使えなくなった?
| 機能 | Skype終了後 |
|---|---|
| Skype同士の音声通話 | 終了 |
| Skype同士のビデオ通話 | 終了 |
| Skypeアプリからの通常利用 | 終了 |
| 新規Skype Credit購入 | 終了 |
| 新規の有料通話プラン購入 | 終了 |
| Skype番号の新規取得 | 終了 |
| 既存の有料通話残高 | 対象者はWebダイヤルパッド等で利用可能 |
| Microsoft Teams Free | 引き続き利用可能 |
Skype Creditの残高や既存の有料契約については、Microsoftが一定の継続利用手段を用意しています。
そのため、Skype終了と同時にすべての残高が消滅したわけではありません。
ただし、既存残高の利用と、新しく国際電話サービスを始めることは別です。
これから国際電話を使いたい場合は、別のサービスを検討する必要があります。
Skypeの代わりになるサービスは?
まずは代表的な選択肢を比較してみましょう。
| サービス | 日本の固定電話へ発信 | 日本の携帯電話へ発信 | アプリ同士の無料通話 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Google Voice | ○ | ○ | △ | 米国電話番号を使える |
| Viber Out | ○ | ○ | ○ | 国際電話に特化した有料通話 |
| Rebtel | ○ | ○ | ○ | 国際電話向けのプランが豊富 |
| Yolla | ○ | ○ | ○ | プリペイド型で使いやすい |
| Microsoft Teams Free | 原則不可 | 原則不可 | ○ | Skypeの無料通話・チャットの後継 |
| LINE | 通常のLINE通話では不可 | 通常のLINE通話では不可 | ○ | 日本の家族や友人との通話に便利 |
| 不可 | 不可 | ○ | 海外の個人間通話に便利 | |
| FaceTime | 不可 | 不可 | ○ | Apple製品同士の通話に便利 |
ここで重要なのは、アプリ同士の無料通話と、普通の電話番号への発信はまったく別のサービスという点です。
例えばLINEなら、相手もLINEを使っていれば無料で音声通話できます。
しかし、日本の銀行の「03」から始まる固定電話番号へ、通常のLINE通話で直接発信することはできません。
Skypeの代わりを探す際は、この違いを理解しておきましょう。
Google Voiceとは?Skypeの代わりとして有力
Google Voiceは、Googleが提供する電話サービスです。
アメリカの個人向けGoogle Voiceでは、条件を満たせば米国の電話番号を無料で取得できます。
Google Voiceを使うと、スマートフォンやパソコンから電話をかけたり、着信を受けたりできます。
Google Voiceの主な特徴
- 米国内の対象番号への通話が基本無料
- 米国のGoogle Voice電話番号を取得できる
- 日本など海外の電話番号へ有料で発信できる
- iPhone、Android、パソコンから利用できる
- ボイスメール機能がある
- Wi-Fiやモバイルデータ通信を利用できる
特にアメリカ在住者にとって魅力的なのが、米国の電話番号を追加で持てることです。
例えば、普段はT-Mobileを使っていても、Google Voiceで別の米国電話番号を取得できます。
仕事用とプライベート用を分けたり、オンラインサービスへの問い合わせ用として利用したりできます。
Google Voiceで日本へ電話する方法
使い方は比較的簡単です。
- Google Voiceのサービスに登録する
- 米国の電話番号を取得する
- 必要に応じて国際電話用クレジットを追加する
- Google Voiceアプリを開く
- 日本の電話番号を国際電話形式で入力する
- 通話を開始する
例えば、日本の東京の固定電話番号が「03-1234-5678」の場合は、
+81 3 1234 5678
と入力します。
日本の国番号は「+81」です。
国内番号の先頭にある「0」を外して入力するのが基本です。
携帯電話の場合も同じで、「090」なら「+81 90」となります。
Google Voiceの注意点
Google Voiceの個人向けサービスは、主に米国での利用を想定しています。
新規登録時には米国電話番号による確認が必要になる場合があり、すべての番号が認証に使えるわけではありません。
また、国際電話料金は発信先によって異なり、固定電話と携帯電話でも料金が変わります。
通話前に最新料金を確認しましょう。
Viber Outとは?日本の固定電話への通話に便利
Viberは、無料のメッセージ・音声通話アプリです。
その有料サービスが「Viber Out」です。
Viber Outを使うと、相手がViberアプリを持っていなくても、普通の電話番号へ発信できます。
例えば、
- 日本の銀行
- 日本の市役所
- 航空会社の予約センター
- 日本の保険会社
- 日本の携帯電話
などへの問い合わせに利用できます。
Viber Outのメリット
最大の特徴は、相手がアプリを使っている必要がないことです。
Skypeと同じように、通常の固定電話や携帯電話へ発信できます。
また、通話料金をプリペイドで支払う方法や、対象国向けの通話プランを選べる場合があります。
Viber Outの注意点
Viber Outで電話をかけても、日本の電話番号が自動的に付与されるわけではありません。
発信者番号の表示は、登録番号や通信経路、相手側の電話会社によって異なることがあります。
銀行などでは発信者番号を使って本人確認する場合もあるため、注意が必要です。
Rebtelとは?国際電話を頻繁に使う人向け
Rebtelも、国際電話に特化したサービスです。
日本だけでなく、世界各国の固定電話や携帯電話へ発信できます。
特徴は、国や利用状況に応じて、従量課金や定額型のプランを選べることです。
Rebtelが向いている人
- 毎月日本へ長時間電話する
- 海外の複数の国へ電話する
- 国際電話料金を一定に抑えたい
- 通話頻度が高い
ただし、定額プランの対象国、固定電話・携帯電話の対象範囲、フェアユース条件などは必ず確認しましょう。
Yollaとは?必要な分だけ使いたい人向け
Yollaは、スマートフォンから国際電話をかけられるサービスです。
クレジットを追加し、利用した通話時間に応じて料金を支払う仕組みが中心です。
毎月の利用頻度が少ない場合、月額料金のない従量課金サービスは使いやすい選択肢です。
日本の固定電話に年数回しか電話しない場合などは、Google VoiceやViber Outと料金を比較するとよいでしょう。
LINE・WhatsApp・FaceTimeでは代用できない?
家族や友人との通話であれば、これらの無料通話アプリで十分な場合が多いでしょう。
例えば、日本の家族がLINEを利用しているなら、アメリカからでもインターネット経由で通話できます。
一方で、日本の銀行や役所など、通常の電話番号へかける場合には向いていません。
無料通話アプリは個人間の連絡用、Google VoiceやViber Outは一般電話番号への発信用と使い分けると分かりやすくなります。

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